2005/05/23

準備

用意するもの

人間

最低3人
競技する人が2人、それに詠み手が1人必要です。
服装は、袴姿は特別なときだけで、ジャージにTシャツということが通常です。
好みにより、座布団を敷いたり、膝にタオルやサポーターを当てたりします。

小倉百人一首の札
下の句だけが書いてある「取り札」と、上の句から書いてある「読み札」が必要です。
そこら辺のおもちゃ屋などで売っている、取り札と読み札のセットになったものでもできないことはありませんが、通常は使いません。全日本かるた協会選定の競技用の 札を使います。

スペース

畳の部屋
一組取るのに最低3畳分くらいのスペースは必要でしょう。
板の間やじゅうたんでもできないわけではありませんが、板では痛いし、じゅうたんでは札がひっかかり、取りにくいと思います。雰囲気の問題もありますから畳がいいでしょう。


並べる

以上のものが用意できたら、いよいよかるたを始めます。

並べる札

競技かるたで使用する取り札は、100枚の内の50枚です。
競技する2人は、まず向かい合って座ってをし、100枚の札を伏せてよく混ぜます。
そして、お互いに25枚ずつをとり、自分の持ち札とします。
残りの50枚は箱にしまって脇に置いておき、競技には使用しません。しかし、詠み手は100枚の札を詠むので、使わない50枚は空札となるわけです。

並べ方

競技者はそれぞれ、25枚の持ち札を自分の前に並べます。
横87cm以内、縦に3段以内という範囲に、下の図のような感じで整然と並べます。その際、選手はそれぞれの持ち札を自分の方に向けて並べます。敵陣の札は逆さまになるわけです。

並べ方

上の図の6段の内、下の3段が自分の持ち札、上の3段が相手の持ち札とします。
自分の持ち札の並べてある方を「自陣」、相手の方を「敵陣」と呼び、3段の札は、上から「上段」「中段」「下段」と呼びます。各段の間隔は1cm、自陣と敵陣の上段の札同士の間隔は3cmと決められています。
図では、両競技者共に、自分の札を右と左に分けて配置しています。ルール上はそのような決まりはないので、中央に札を置いても構わないのですが、殆どの選手は、左右に札を分けて配置します。自分が取りやすく、相手が取りにくい、という形を目指すと、このような並べ方がもっとも合理的なのでしょう。

定位置

競技かるたの選手は皆、自陣の札の配置を予め決めています。
これを「定位置」と言います。この定位置も、自分にとって取りやすく、かつ相手にとって取りにくいというものを目指します。
自陣の札でも、位置によって取り易さが全然違います。一般に、右利きの場合右の下段が一番早く取れると言われていますが、それ以外の場所に関しては選手によって得意な場所もまちまちです。
定位置はそうしたことも考慮し、選手それぞれが決めるので、一人一人の定位置は皆異なっています。

さて、並べ終わったら準備は完了です。
これから暗記するに入ります。

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